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発売年月日:2023/01/25
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社会人になってから、たくさんのビジネス書を読んできました。
読んだ本の数は、なんと1500冊以上!
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そして、あなたが抱えるような悩みや課題は、すでに解決されていることがほとんど…。
ビジネス書には「仕事の攻略法」がたくさん載っていると言えるでしょう。
S-BOOKSでは、私がいままで読んできた本の中から、厳選して紹介しています。
目次をすべて公開しているので、それを読むだけでも参考になると思いますよ。
ぜひインプットしてみてください。
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本の中身を詳しく知りたくなった方は、ぜひ書店でお買い求めください!
本書の目次
はじめに
第1章 未来は「ストーリー」によって作られる
- INTRODUCTION 小さなおはなしに潜む、大きな力
- PART1 古びた未来を壊すためには「マジメに未来を考えない」ことが重要
- 閉塞感を生む「未来圧」
- マジメに未来を予想しても、「古びた未来」しか手に入らない
- たったひとつの夢より、たくさんの可能性
- PART2 フィクションは人類の運命を変えた
- フィクションを使いこなす生物種、ホモ・サピエンス
- リスク共有とビジネスはフィクションとともに
- 業界最古の物語を「実用書」として使った王さま
- フィクションで発表されてきた哲学の系譜
- “飢えたどもを前にしたとき、文学は意味を持つか?”
- ボトムアップで社会を変えようとしたプロレタリア文学
- フィクションの政治利用、プロパガンダとどう向き合うか
- 大昔から続く、フィクションをめぐる覇権争い
- 可能性を発明し、世界を書き換えるフィクションの力
- PART3 古びた未来を壊すには、SFを使いこなす力が必要だ
- SFは「別様の可能性」を描くエンタメジャンル
- 人類は「SFになる」ことで進化してきた
- 「SF格差」が拡大していく
- SF格差を加速させる「SF投資」
- 「メタバースというフィクション」を生きる時代
第2章 対話はSFになり、SFは古びた未来を壊す
- INTRODUCTION おみくじは当たらないから盛り上がる
- PART1 SFとは、コミュニケーションの文学である
- SFはアマチュア作家の科学コミュニケーションから生まれた
- 起源その1 ホラ話をネタに、批判的に現実を見る ― 『本当の話』ルキアノス
- 起源その2 豪華メンバーの怪談ワークショップ!? ― 『フランケンシュタイン』メアリー・シュリー
- 起源その3 科学コミュニケーションを活性化せよ! ― 『ラルフ124C41+』ヒューゴー・ガーンズバック
- 外の世界への冒険から始まり、内面の探索へと進化していく「SF」
- 実践を愛した、SF作家としての宮沢賢治
- 現実とSFの橋渡しに精力を傾けた小松左京
- SFはアマチュア作家の科学コミュニケーションから生まれた
- PART2 アメリカで誕生した「SFプロトタイピング」
- 未来を描きたいという欲望 ― SFプロトタイピング前史
- 「SFプロトタイピング」という概念の誕生
- ビジネスに広がっていったSF活用
- PART3 日本でのSFプロトタイピングの広がり
- 日本で高まりつつあった「SF活用」の機運
- 「文学の有用性」を探る試みから、SFプロトタイピングへ
- SFの読み方や使い方を、決めつけず、対話しよう
第3章 古びた未来を書き換える「SF思考」
- INTRODUCTION 思考も行動も、共同作業でぐるぐる回る
- PART1 SFの力をどう使う?
- 目的別の2つのアプローチ
- その1 とにかく「ブッ飛んだ未来像」を考えたい人におすすめ!〈SFプロトタイピング〉
- その2 未来像をもとにして、「今やるべきこと」を考えたい人におすすめ!〈SFバックキャスティング〉
- 自由に発想し、自由に行動するための〈SF思考〉
- SF作家、SF編集者、SF読者の思考
- 目的別の2つのアプローチ
- PART2 ワークショップをプランニングしよう
- ワークショップを始める前に
- WHY ― 何のために未来を考える?
- WHO ― 誰と一緒に未来を考える?
- WHAT ― どんなテーマで未来を考える?
- WHREE ― どこで未来を考える?
- WHEN ― どれぐらい時間をかける?
- HOW ― どんな形式のワークを行う?
- PART3 古びた未来の呪縛を解こう!
- 「ありたい未来」より「おかしな未来」を志向する
- 「未来予測本」のビッグワードを回避しよう
- ゴールをいったん忘れて「今」に集中しよう
- ワークショップの「心理的安全性」を確保しよう
- 過去の成功パターンや権威は忘れよう
- クリエイティビティのソムリエになろう
第4部 未来ストーリーを「つくる」――世界観とプロットをざっくり考える
- INTRODUCTION ハイテクより素敵なローテクもある
- PART1 誰でもできるSFプロトタイピングの基本パターン
- 未来ストーリーを生み出すための基本形!SFプロトタイピングワークショップ〈汎用系〉
- PART2 SFプロトタイピングワークショップのアレンジ例
- 「子どもという未来」から学ぶ!〈子どものためのSFコンテスト〉
- リーダーに必要な3つの力を育てる!〈高校生のためのリーダー力育成ワーク〉
- 現在にフォーカスしてリスクをあぶり出す〈特殊設定ミステリプロトタイピング〉
- PART3 まだまだある!SFプロトタイピング
- 未来年表をみんなで作ろう〈偶然の未来&選択の未来〉
- 斬新なビジネスアイデアを出したい!〈侵略してほしい生命体発想法〉
- キャラクターになりきる!〈ロールプレイ式SF発想法〉
第5章 未来ストーリーを「あらわす」――世界観とプロットを「SF作品」に仕上げる
- INTRODUCTION フィクションを書くのはプロの特権じゃない
- PART1 誰でも書き始められる6つの方法
- とにかく「書く」ハードルを下げる考え方
- その1 「いつも書いていること」にフィクションを混ぜよう
- その2 自分の得意分野やスキルを活かそう
- その3 真似をしてみよう
- その4 まちを歩きながらフィクションを考えよう
- その5 ツールを使ってみよう
- その6 巷の「書き方指南」を、ちょっとだけ参照しよう
- PART2 未来ストーリーづくりでモチベーションを上げる
- ホームセンターの未来 ― カインズ
- 【作例①】超ホームセンター文明のひみつ
- 社員研修として取り組んだSFプロトタイピング
- PART3 新しい研究につながるアイデアを探る
- 食の未来 ― クラレ
- 【作例②】波を食う
- 多種多様な研究を、社会像の中に位置づける
第6章 未来ストーリーを「つかう」――フィクションを要素分解し、現実とのリンクを探す
- INTRODUCTION 素材が良くても、料理が下手ならまずくなる
- PART1 バックキャスティングのコツ
- バックキャスティングをはばむ2つの壁
- 「フォアキャスティングの呪い」という落とし穴
- ボールは遠くに飛ばした方が、バックキャスティング効果が高い
- PART2 未来ストーリーを「つかう」SFバックキャスティングワークショップ
- SF的な未来像を「今ここ」に引き寄せる!SFバックキャスティングワークショップ〈汎用形〉
- PART3 SFバックキャスティングワークショップのアレンジ例
- フィクションのガジェットからヒントを得る〈架空ガジェット分類〉
- 魔法にロジックを与える〈ファンタジーバックキャスティング〉
- PART4 まだまだある!SFバックキャスティング
- 架空のビジネスを数字に落とし込む〈SF損益計算書〉
- SF映画の大道具・小道具を勝手に作る!〈SF映画を手がかりにしたデザイン教育プログラム〉
- 書かれていない背景を勝手に考える〈穴埋め式SF発想法〉
第7章 未来ストーリーに「なる」――フィクションから生まれたアイデアを現実化する
- INTRODUCTION あなたのすぐそばにフィクションが広がっている
- PART1 あなたの中の「SF」を解き放とう!
- 「憧れの人はSFの登場人物」が可能性の扉を開く
- フィクションを現実にバラまこう
- SFで未来に備えよう
- PART2 あなたの力で世界をSFにしよう
- SFのガジェットを実現する
- SFの共通言語で世界を変える
- PART3 みんなの力を借りてSFを現実化しよう
- SFの魅力を発信する
- SFが輝く場をつくる
おわりに
謝辞
本書のポイント
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これが分かればバッチリ…!
ポイントは「誰かの意見としての未来ではなく、自分でもSF的に自由に考えてみよう」ということ
古びた未来=みんなが当たり前のように思っている未来。そんな未来をあえて考えない。そうすると新しい未来が見えてくる。未来は可能性に満ちている。どこかの専門家が言った未来は、本当に来るのか?来そうな未来だけを考えていていいのか?そんな問題提起をしてくれる作品です。
当たり前に来そうな未来だけを考えて、それに従っているだけでは、本当の可能性を潰してしまうこともある。可能性に満ちている。例えば、少子高齢化。これは良く言われていることで、生まれてくる子どもはこれから年々減っていくよね。日本の総人口は減っていくよね。これは古びた未来。(誰もがそうなるだろうと思っている)
でも、ひょっとしたことで、人口がめちゃくちゃ増えていく可能性だって0じゃない。だれかが言った未来は、必ずしもその通りになるとは限らない。いろんな選択肢を持って行った方が、人生楽しいよね。ということ。
改めてSFが見直されている。サイエンスフィクション。SFで描かれた世界が実際に来た!ということはあるよね。ただそれって、当時から考えると、そんな未来は空想だ!と言われていた世界。それって楽しくない?フィクションを通じて、人は夢を見ていた。良い未来も悪い未来もイメージしていた。
改めて、フィクションという存在、おとぎ話を自分で考えていくことの重要性が見直されている。それが、SFプロトタイピングだったりする。フィクションを通じて、今の世界から未来にジャンプする。そうすると、現実という鎖から解き放たれて、いろいろな可能性に満ち溢れた世界が見えてくる。
未来を予言する最良の方法は未来を発明することである
P59
フィクションを書くのはプロの特権ではない。これは、作品中で著者が再三言っていることです。誰でも考えられる。可能性は無限大である。そのための方法論はある。じゃあやってみようと。
素材が良くても、料理が下手ならまずくなる。予測が合っていても、解釈で間違うことはある。
著名な実業家、イーロンマスクやジェフベゾス等が、SF小説を愛読書にしていたことは、よく知られていることである。人は、壮大な未来を描ける存在である。ベンチャー企業は特に、壮大でみんなが実現したい未来を創造し、実行できるかどうかにかかっている。その勝負だと思ってもおもしろいかもしれない。
本作品は、SFが持つ力を広く知ってもらうための本である。そのため、本作品は入口であり、どんどんとSFについて理解を深め、自分自身で考えることを期待されている。
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