Vol.0064 勝者の先読み思考 ビジネス戦略の基本と実践（著者：パトリック・ベトーデイヴィッド）

ビジネス・経済＞＞ビジネス・経営＞＞ビジネス実用・自己啓発

発売年月日 2021/08/06

本書の目次

序　駒を進める前に

• 最もCEOらしくないCEO
• ビジネス目標達成への道

1手目　自分を知ること

1章　何者になりたいのか？

• 問いへの答えが、心の奥の願望を明らかに
• 痛みを原動力にする
• 侮辱の言葉や疑いの視線をバネにする
• 自分にベストな役割は何か
• なりたい自分になるには、自分の描く未来に忠実に生きる
• ヒーローとそのイメージを活用して、なりたい自分に近づく

2章　自分という最重要プロダクトを探求する

• 本当の自分の姿に合ったキャリア設計を
• 自分を探求し受容することが力になる
• 原動力となる4つの領域
• 何のための仕事？　理由のレベルアップ
• 「何のため？」の4つのレベル
• パーソナル・アイデンティティー調査票
• 自分の中の盲点を積極的に探り理解する
• 自分を知る道のりは、ひらめきではなく努力を要する

3章　富への道：独立して起業？　社内で起業？

• 敷かれたレールよりも自分の道を進む
• 純資産591億ドル（約6兆2000億円）のイントラプレナー
• 組織がイントラプレナーを育む方法
• 起業家を最終的な成果だけで評価してはいけない
• 「ブルー・オーシャン」を探す

2手目　論理的な思考力

4章　問題への対応力を磨く

• 問題対応に有効で重要な資質：責任の自覚
• 達人は、問題への関与を認め責任を取る
• 危機をどう乗り越えるか
• インベストメント・タイム・リターン（ITR）と数字の活用
• 問題対応の達人は過ちを繰り返さない
• 対応の達人の8つの資質
• 対応の達人は喜んで（ゲーム感覚で）課題に立ち向かう

5章　原因Ｘの解明：効果的な決断のメソッド

• Xを解明し問題の根源に迫る
• Xの突きとめ方
• ビジネスの危機への対応
• 真の課題とその根源的理由の特定
• 攻めと守りのプロに
• 数字との柔軟な向き合い方：サイエンスとアート

3手目　優れたチームの結成

6章　いかにチームをつくるか：ソロプレナー神話からの脱却

• どのような報酬プログラムを提供するか？
• 頼れる相談役：信用できるアドバイザーを探す
• ドニ―・ブラスコの潜入を許さない
• 分け前が意欲に：所有権を与えてチームを強化する
• 最初の出会いで判断しない：ゴールデン・ハンドカフ[黄金の手錠]を用意する
• 社員に何を求めるか、早期に明確なコミュニケーションを重ねる
• 辞めてもらうには事を荒立てず、くれぐれも穏やかに
• 解雇のための6つのテクニック（優れたターミネーターになる）

7章　理念とする原則に基づき企業文化を育む

• 理念に基づく原則を定める
• 拠りどころとなる原則を体現する
• 父とレイ・ダリオの教え：恐れずに真実を明かす
• 会社の行動規範を定める
• 後継者育成のゲームプラン
• 摩擦はつきもの
• 陰で褒める戦術

8章　信用＝加速：信頼関係がもたらす力

• 愛してる、でも婚前契約を
• 相手に問いかけて、心の奥を知る
• 信用度は変動する
• 信用の4段階
• 一人一人のラブ・ランゲージを知る
• ビジネスで愛を伝える9つの方法（ラブ・ランゲージ）

4手目　事業規模の拡大戦

9章　飛躍的な拡大成長

• ビジネスに資金を投じる
• 資金調達する前に問うべき10の事項
• 成長戦略の座標における4領域
• CEOとしてのあなたの課題
• 免疫ができるまでプレッシャーをかけ、社員のパフォーマンスを向上させる
• ビジョンあるリーダーの現実歪曲フィールド
• 社内のライオンを放って力を発揮させる

10章　モメンタムを味方につけカオスに備えよ

• 何かに熱狂するなら、スピード狂になれ
• 加速をもたらす4つの方法
• 楽観的かつ賢明な成長プラン
• 後悔を最小限に
• 悪行をマネジメントする
• ビジネスにおける5つの大罪
• 成長速度重視の危険性：うまい話の誘惑
• 質量×速度＝モメンタム

11章　「マネーボール」：ビジネス動向を把握するシステムの開発

• データ駆動型の実効性
• 未来予測のための、データ活用と推論（または専門家の採用）
• 成長のために、知識を文書化し伝授する
• 数値を可視化し、リークとトレンドを察知する
• 信用すべきは、言葉よりも数字
• データ分析でXの解明を究める
• システムなくして、飛躍的成長の機会はない
• ビジネスの価値を高める

12章　パラノイアであれ　グランドマスターは決して油断しない

• 毎日が緊急事態：警戒を怠らず、生き残れ
• 成功するほど無防備になる
• 見通しの悪いときも冷静に
• エゴをコントロールして、連携を図る
• 賢者の助言を求める

5手目　パワープレイ

13章　ゴリアテの倒し方　ナラティブをコントロールする戦略

• なぜゴリアテを倒せるか
• ソーシャルメディアを活用し、ナラティブをコントロールする
• 大胆なセルフプロモーション
• 主要なビジョンに沿ったブランド化
• ノイズを遮断し、無駄を削る
• 「未来という現実」と、肯定的な言葉
• 斬新的成長：筋トレ方式の戦略

14章　マフィアに学ぶ　売り込み、交渉術、影響力

• マフィアのメイドマンは備えを怠らない
• シットダウンの奥義：すべてを賭けた会合に備える
• 確信と共感による効果的なセールス
• 交渉における主導権
• 勝利への道：相手に勝てると思わせる

15章　力を蓄え、試練に耐えて生き残る

• 多様な選択肢が真の力に
• 力の駆け引きの長期戦：謙虚さと他社への貢献
• 目標とする人の間近で学ぶ
• リーダーシップとは、相手の原動力を知ること
• 相手を理解し適切な場所を与えて導き、自己修正を促す

結び　チェックメイト

• レベルアップとはⅰからやり直すこと
• 世界の問題を解決するアントレプレナーシップ（起業家精神）

• 謝辞
• 付表A　パーソナル・アイデンティティー調査票（自己発見へ導く質問リスト）
• 付表B　原因Xの解明　ワークシート
• 参考図書

本書のポイント

ポイントは「先読みとは、目指すべきゴールありき」ということ

先読み思考という名前の通り、5手先まで読むべし。というのが本書の趣旨となります。

願えなければ実現しない。そのためには、どのようなゴールを目指したいのか？を可視化することが始める。

その次に、自分がどのような人物なのか？を理解し、優れたチームを組成し、実行する。

勝者は、当たり前のようにそのプロセスをたどっている。ということになります。

言い換えると、目的を考え、そのための手段を明確化し、実行する。それはどのようなパターンにも当てはまる基本だと言えます。

本書では、年収40万ドルでいいのかい？というような話が出てきますので、年収5000万じゃ全然たりないよ！という方であれば、本書のようにチームを組成し、規模の原理を活かしながら成果を出す必要がありますが、そうでない方であれば、必ずしもチームを組成（すなわち起業）しなくとも、自分が目指すものをクリアするために、本書を活用すると良いでしょう。