Vol.0012 システムの問題地図 「で、どこから変える?」使えないITに振り回される悲しき景色(著者:沢渡 あまね)

ネットワーク・通信

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発売年月日:2018/02/17

つけ麺たろう
つけ麺たろう

社会人になってから、たくさんのビジネス書を読んできました。
読んだ本の数は、なんと1500冊以上!

あなたが抱える悩みや課題を、おなじように経験した先人たちがたくさんいます。
そして、あなたが抱えるような悩みや課題は、すでに解決されていることがほとんど…。

ビジネス書には「仕事の攻略法」がたくさん載っていると言えるでしょう。

S-BOOKSでは、私がいままで読んできた本の中から、厳選して紹介しています。

目次をすべて公開しているので、それを読むだけでも参考になると思いますよ。
ぜひインプットしてみてください。

つけ麺たろう
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本の中身を詳しく知りたくなった方は、ぜひ書店でお買い求めください!

本書の目次

はじめに――どうして生まれる!? 「使えない」「使われない」残念な情報システム

第1章 「だれのため?」「何のため?」のシステム

  • なぜ生まれる?「だれのため?」「何のため?」なシステム
  • 業務設計のための5つのチカラを身につけよう
  • ほんとうに、システム化が最適解か?
  • 定性的な判断も大事!
  • 意思決定の足を引っ張る要注意3大ワード:「グローバル」「全体最適」「ガバナンス」
  • 要注意3大部門はここだ!:「経営企画部」「社長室」「〇〇推進室」
  • 「いよいよシステム化!」のときに気をつけておきたい3つの「不明」
  • 運用者を巻き込んで知見をフル活用しよう
  • せっかく作ったシステム、リリース時・日常のPRも忘れずに!
  • 作ることばかりにとらわれない、廃止基準も明確に

第2章 無駄にハイスペック

  • 無駄&無用の長物システムはこうして生まれる
  • 何でもかんでもシステムで処理しようとしない
  • スモールスタート/アジャイル発想も取り入れよう
  • クラウドの利用も視野に入れる
  • ユーザーもエンジニアも外に出よう

第3章 「とりあえず作っとけ!」

  • 「とりあえず作っとけ!」のこっち側と向こう側
  • 共通リザーブ予算を確保しておく
  • 「要件定義とそれ以降」「今年度と次年度」を分ける
  • 本音を引き出し、裸のスケジュールを引いてみる
  • 変更情報はフラットかつスピーディに共有
  • 変更管理、リリース管理を徹底する
  • 運用者を上流に参加させて!
  • 購買部門は情報組織の中でのジョブローテーションも要検討
  • PMOは現場を助ける役割

第4章 「抜け」「漏れ」だらけ

  • これが「抜け」「漏れ」の負のスパイラルだ!
  • 巻き込む! ための4つのポイント!
  • 時には強力なトップダウンも大事
  • ヒアリングの技術を駆使しつつ、「いっそヒアリングはしない」という割り切りも
  • 運用の現場は抜け漏れを防ぐヒントの宝庫
  • 運用人材のモチベーションと主体性を引き出そう
  • 目に見えないものを見えるよう意識する、管理する~非機能要件
  • 「しくじり先生」をやってみる
  • リリース後に「振り返り会」を実施する

第5章 「俺ら、ITシロウトだから!」

  • あなたの会社は大丈夫?二度とベンダーから信頼されなくなるNG行為トップ10
  • 開き直りはなぜ蔓延したか
  • ITがわからない人にも組織にも未来はない
  • シロウトでもこれくらい知っておこう! 5つのポイント
  • 適切なジョブローテーション、時には専門家の活用を
  • 何でもベンダーや情報システム部門が肩代わりしない、親切が仇になるケースも
  • コラム ユーザーもベンダーも要注意!「プロジェクト管理義務」「協力義務」って何?

第6章 必ず火を吹く

  • 火吹き常態を放置すると、由々しき事態に…
  • 「俺ら、ITシロウトだから!」再び
  • マネジメントがイケてない
  • とにかく役割責任を明確に!
  • 悪いことは言わない、「とりあえずRFP」はやめておきなさい
  • 悪いことは言わない、購買部門が中途半端に口を挟むのはやめておきなさい
  • コストだけで考えない、そろそろ利益・付加価値重視のITを!
  • 上流工程で机上運用テストをやってしまう
  • 人のアサインについての3つの留意点
  • 現行の運用を整理しておこう
  • 大トラブル発生時にこそ、「見える化」「言える化」による情報共有が大事!
  • グッと我慢、現場に細かなトラブル報告を求めない!

章7章 「仕様ですから」「言われていませんから」

  • こうして育まれる!? IT屋の受け身マインド
  • とにかく相見積もり、とにかく入札、とにかくとっかえひっかえから脱却する
  • 価格で選んだ、だからこそコミュニケーションを大切に!
  • 「交換留学」で相手の景色を見てみるのも手
  • 「このプロジェクトでは何を大切にするか?どう成長するか?」プロマネはポリシーを示そう
  • 過度な客先常駐を解消、たまには帰社日を設けて社内コミュニケーションを
  • 外の風に触れてもらって成長を促そう

章8章 システムの仕事にいい人材が集まらない

  • なぜ、大変な仕事なのにリスペクトがない、プレゼンスが低い?
  • 自分の仕事と価値を説明できるようになる
  • 企業を超えた職種のブランディングを
  • 情報システム部通信を発行する
  • システムの活用の仕方を説明してあげる
  • シャドーITをあえて引き取る
  • 経営者は率先して労働環境の改善を!
  • システムの仕事にこそ働き方改革を!
  • ちょっとした気遣いで、エンジニアのモチベーションも生産性も変わる
  • 立場を越えて、現場の空気を変えよう

おわりに

本書のポイント

つけ麺たろう
つけ麺たろう

これが分かればバッチリ…!

ポイントは「システムに関わるすべての人が、当事者意識で取り組まなければならない」ということ

本作品は、システムにまつわる問題点を様々な角度から解説した本です。

システムを発注する側(特に中堅~大手)に対する指摘も多くありますが、一方でベンダー(開発会社)や情報システム部、運用担当者に対する指摘もあります。

これを読むだけで、システムにまつわる問題点が分かるため、システムに関わっている方は必見です!

システムは、依頼する側と依頼される側に分かれますが、どちらか一方だけが当事者意識を持っていてもダメです。

双方がお互いに共通の目的を認識し、ともに作り上げていく必要があります。

システムは目には見えないことが多いです。無形商材ともいいますね。

そのため、目的を明確にし、なぜそのシステムを導入(開発)すべきなのか、をしっかりと定めなければなりません。

作る前であればしっかりと目的と手段の関係を明確にすること。
リプレイス(改修)をする場合も同じです。

この本を読めば、解決策が見えてきます。

・・・

本作品は、システムに関わるすべての方にオススメです!

知っているのと知らないとでは、大きく違います。

・目的と手段を考えること
・相手の立場に立って考えること

などなど、ビジネスにおける基礎的なことも、本作品を読むことで見えてくるでしょう。

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