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発売年月日 2023/01/05
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社会人になってから、たくさんのビジネス書を読んできました。
読んだ本の数は、なんと1500冊以上!
あなたが抱える悩みや課題を、おなじように経験した先人たちがたくさんいます。
そして、あなたが抱えるような悩みや課題は、すでに解決されていることがほとんど…。
ビジネス書には「仕事の攻略法」がたくさん載っていると言えるでしょう。
S-BOOKSでは、私がいままで読んできた本の中から、厳選して紹介しています。
目次をすべて公開しているので、それを読むだけでも参考になると思いますよ。
ぜひインプットしてみてください。
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本の中身を詳しく知りたくなった方は、ぜひ書店でお買い求めください!
本書の目次
はじめに――Web3を巡る混乱
第1章 Web3とは何か
Web3とは何か
- 黎明期のウェブ
- Web2.0のユーザーが参加できるウェブシステムから中央集権へ
- 「Web3」は、ビッグテック主導の「Web2.0」を変えるか?
- Web3は「永続的」なシステムである
- 今目にするWeb3の多くはWeb3ではない
- 「Web3」はマーケティング用語?
- Web3を知るための4つのキーワード
ブロックチェーン:Web3の根幹
- なぜブロックチェーンは維持されるのか
- ブロックチェーンが得意なこと
ブロックチェーンの課題
- 課題1:Apple Watchよりも処理能力で劣るワールドコンピュータ
- 課題2:電力消費が大きい
- 課題3:著作権違反等への対応
スマートコントラクト:自走するブロックチェーン上のプログラム
- スマートコントラクトを動かすには「ガス代」が必要
NFT:唯一無二のスマートコントラクトのアプリケーション
- なぜ、NFTはこんなに高額になったのか
組織を自動運転するDAO
- DAOでできること
- ルールが変えられないのは「不便?」「便利?」
最もDAOらしいDAO「Nouns DAO」に参加する
- Nouns DAOのプロジェクト
- Nounsのスマートコントラクト
- DAOの欠点はリーダーシップの不在
- DAOは株式会社に代わる仕組みではない
- プログラミング言語「Solidity」でスマートコントラクトを書く
- スマートコントラクトを使った「中抜き組織」の排除
Web3は打つべき釘を探しているハンマーである
第2章 Web3業界の現状
Web3業界とは何か?
- Web3を2階層に分ける
- プラットフォームレイヤー:ブロックチェーンとレイヤー2
- アプリケーションレイヤーの5つのビジネス
- Game-Fi(Play2Earn) Axie Infinity(Sky Mavis社:ベトナム)
- Game-Fi(Move2Earn) STEPN(Find Satoshi Lab社:オーストラリア)
Game-Fiの仕組み
- Play2Earnの問題点①:アプリコインの価格操作
- Play2Earnの問題点②:ポンジスキーム
- Play2Earnの問題点③:「なんちゃってWeb3」
- Game-Fiは搾取ビジネスか? 未来があるサービスか?
- Geme-Fi(Play2Earn)The Sandbox(Pixowl社:アメリカ)
NFT
- NFT(販売) CryptoPunks(Larva Labs社:アメリカ)
- NFT(販売) Bored Ape Yacht Club(Yuga Labs社:アメリカ)
- Yuga Labsはメタを超えるか?
- Yuga LabsはIPビジネス?
- Web3のビジネスで必要なこと
- NFT(販売) CLONEX(RTFKT社:アメリカ)
- NFTの問題点
- NFT(取引所) OpenSea(OpenSea社:アメリカ)
De-Fi
- De-Fi(暗号資産取引所)
- CEXとDEX
- DEX:スマートコントラクトによる取引所
- De-Fi(送金サービス)
- ウォレット MetaMask(ConsenSys社:アメリカ)
- De-Fiの問題点 暴落の心配
- あやしい商品やサービスも多い
ユーティリティ(不動産)
- ユーティリティ(不動産) Satoshi Island(Satoshi Island Holdings:アメリカ)
- ユーティリティ(ウイスキー販売)
- ユーティリティ(店舗のサービス) スターバックス
メタバース
- メタバースが提供するもの
- メタ社はメタバースの覇権を握るのか?
- メタバースで実現する未来
メタバースのビジネス
- フォートナイトなどのオンラインゲーム
- 「VRChat」などのソーシャルVR
- 共同作業・会議などを行うソフト
- VRショッピング
- ライブ・イベント
ビッグテックはWeb3をどう見ているか?
Web3ビジネスの問題点
第3章 冬の時代の向こうにあるWeb3の未来―DAOからDAEへ
Web3に対する幻滅
- ガバナンス・トークンを利用した資金集めに要注意
- 日本政府のWeb3推進に物申す
Web3による究極のアプリケーションは「国家」
- GAFAM的起業から、価値の提供を純粋に目指すDAOへ
- 「非中央集権的な世界」を成り立たせるために
未来のWeb3経済圏のために手を動かす
- フルオンチェーンのジェネラティブアートNFT
- オンチェーンのアセットストア:より自由にオンチェーンで創作できる世界へ
- 大勢の人にガス代を負担してもらう「クラウドミンティング」
- 家紋のNFTコレクション:人類の遺産として残すべきデータにどんなものがあるか?
- 二次創作の収益化も行える「Draw2Earn」
- コンテンツビジネスのあり方がWeb3で変わる
DAOからDAEへ
第4章 Web3の未来に向けて私たちが考えるべきこと
世の中にうまい儲け話などない
- 目の前のお金のためではなく、社会にとって意義のある活動を
- かつてないチャンスがやって来た
日本のIT産業は、なぜGAFAMに勝てないのか
- イノベーションは、コードから生まれる
手を動かす人だけが見えること
- コンピュータは頭が悪い
- 消費者にならない
- 世界初のCADソフトで3億円の収入を得る
- 新しいものの一次情報に触れる
- 「手伝い」でも関心のある部署にかかわろう
- iPhoneの衝撃と、Web2.0のビジネスの難しさ
新しい時代に飛び込める人が本当のWeb3を作っていく
- 来るべきWeb3の世界で
おわりに
本書のポイント
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これが分かればバッチリ…!
ポイントは「永久機関のようなものが、ブロックチェーンビジネスの真髄」ということ
Web3の未来について語られている本であるが、Web3の未来が具体的に描かれているわけではない。しかし、その未来の方向性にはグッと来るものがある。
昨今のWeb3界隈は引き続きなんちゃってWeb3だと思う。幻滅期がやってきて、よし次こそ本番だ!と思ったら、またなんちゃってWeb3だった。
ここで描かれているWeb3の未来は、DAOの域に留まらないDAEの世界。Decentralized Autonomous Ecosystemの略称。
Web3の技術はつまるところブロックチェーンがコアになる。そして、本来の意図としては、永続的に自律して活動するシステムのことを指す。しかし、いまのなんちゃってWeb3は運営元となる団体がいて、サーバーが止まるとサービスが終わってしまう。
いまは怪しいサービスも多いけど、イーサリアムのようにエコシステムとして機能していく仕組みが出来上がっていくだろう。ゆっくりと浸透していく世界観だと思う。

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