ビジネス・経済>>ビジネス・経営>>経営者群像(伝記・評伝等)
発売年月日 2013/04/06
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社会人になってから、たくさんのビジネス書を読んできました。
読んだ本の数は、なんと1500冊以上!
あなたが抱える悩みや課題を、おなじように経験した先人たちがたくさんいます。
そして、あなたが抱えるような悩みや課題は、すでに解決されていることがほとんど…。
ビジネス書には「仕事の攻略法」がたくさん載っていると言えるでしょう。
S-BOOKSでは、私がいままで読んできた本の中から、厳選して紹介しています。
目次をすべて公開しているので、それを読むだけでも参考になると思いますよ。
ぜひインプットしてみてください。
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本の中身を詳しく知りたくなった方は、ぜひ書店でお買い求めください!
本書の目次
プロローグ
- 混迷の時代だからこそ「生き方」を問い直す
- 魂を磨いていくことが、この世を生きる意味
- 単純な原理原則が揺るぎない指針となる
- 人生の真理は懸命に働くことで体得できる
- 「考え方」を変えれば一八〇度変わる
- 心に描いたものが実現するという宇宙の法則
- 人類に叡智をもたらしつづける「知恵の蔵」がある
- 自己を厳しく律しつづける「王道」の生き方をせよ
第1章 思いを実現させる
- 求めたものだけが手に入るという人生の法則
- 寝ても覚めても強烈に思いつづけることが大切
- 現実になる姿が「カラーで」見えているか
- すみずみまでイメージできれば実現できる
- 細心の計画と準備なくして成功はありえない
- 病気になって学ばされた心の大原則
- 運命は自分の心次第という心理に気づく
- あきらめずやり通せば成功しかありえない
- 努力を積み重ねれば平凡は非凡に変わる
- 毎日の創意工夫が大きな飛躍を生み出す
- 現場に宿る「神の声」が聞こえているか
- つねに「有意注意」の人生を心がけよ
- あふれるほどの夢を描け、人生は大躍進する
第2章 原理原則から考える
- 人生も経営も原理原則はシンプルがいい
- 迷ったときの道しるべとなる「生きた哲学」
- 世の風潮に惑わされず、原理原則を死守できるか
- 知っているだけではダメ、貫いてこそ意味がある
- 考え方のベクトルが人生すべての方向を決める
- 自分の人生ドラマをどうプロデュースする
- 現場で汗をかかないと何事も身につかない
- ただいま、このときを必死懸命に生きる
- 「好き」であればこそ「燃える」人間になれる
- 自分に打ち勝ち前に進め、人生は大きく変わる
- 複雑な問題も解きほぐせばクリアに見えてくる
- 国際問題、国家間の摩擦も単純に発想してみる
- 外国との交渉は常識よりも「リーズナブル」
第3章 心を磨き、高める
- 日本人はなぜその「美しい心」を失ってしまったか
- リーダーには才よりも徳が求められる
- つねに内省せよ、人格を磨くことを忘れるな
- 心を磨くために必要な「六つの精進」
- 幼い心に感謝の思いを植えつけた「隠れ念仏」
- どんなときも「ありがとう」といえる準備をしておく
- うれしいときは喜べ、素直な心が何よりも大切
- トルストイも感嘆した仏教説話が描く人間の欲深さ
- 人を惑わせる「三毒」をいかに断ち切るか
- 「正剣」を抜いたら成功、「邪剣」を抜いたら墓穴を掘る
- 働く喜びは、この世に生きる最上の喜び
- お釈迦さまが説く「六波羅蜜」を心に刻め
- 日々の労働によって心は磨かれる
- 労働の意義、勤勉の誇りを取り戻そう
第4章 利他の心で生きる
- 托鉢の行をして出会った人の心のあたたかさ
- 心の持ち方ひとつで地獄は極楽にもなる
- 「他を利する」ところにビジネスの原点がある
- 利他に徹すれば物事を見る視野も広がる
- 毎夜自らの心に問いかけた新規事業参入の動機
- 世のため人のためなら、すすんで損をしてみる
- 事業の利益は預かりもの、社会貢献に使え
- 日本よ、「富国有徳」を国是とせよ
- このまっとうな「美徳」を忘れてしまっていないか
- いまこそ道徳に基づいた人格教育へとシフトせよ
- 同じ歴史を繰り返すな、新しい日本を築け
- 自然の理に学ぶ「足るを知る」という生き方
- 人類が目覚めたとき「利他」の文明が花開く
第5章 宇宙の流れと調和する
- 人生をつかさどる見えざる大きな二つの力
- 因果応報の法則を知れば運命も変えられる
- 結果を焦るな、因果の帳尻はきちんと合う
- 森羅万象を絶え間なく成長させる宇宙の流れ
- 偉大な力がすべてに生命を吹き込んでいる
- 私はなぜ仏門に入ることを決意したか
- 不完全でもいい、精進を重ねることこそが尊い
- 心の中心に真理とつながる美しい「核」がある
- 災難にあったら「業」が消えたと喜びなさい
- 悟りを求めるより、理性と良心を使って心を磨け
- どんなちっぽけなものにも役割が与えられている
- 人のあるべき「生き方」をめざせ、明るい未来はそこにある
あとがき
本書のポイント
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これが分かればバッチリ…!
ポイントは「哲学に基づいて生きる」ということ
どういった哲学に基づいて人生を歩むかによって、人格が決まってくる。哲学が重要である、としています。そして、どのような哲学が必要なのかといえば、それは「人間として正しいかどうか」ということ。親から子へ、代々語り継がれてきたようなシンプルでプリミティブな教えが大事だと述べています。
このようなシンプルなこと、例えば、人に迷惑をかけてはいけない、人に嘘をついてはいけない、など当たり前にしなければならないことを、大人になるとついつい忘れてしまう。大事なことは不変であり、常に意識していなければならない。
有名な言葉ですが、ある方程式があります。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力
この順番にも意味があります。まずは考え方、次に熱意、その次に能力。なぜ、この順番なのでしょうか。
それは、考え方が最も重要であるということです。それぞれの要素は足し算ではなく掛け算であることが重要で、考え方については、+もマイナスもあります。仮に、マイナスの考え方を持っていれば、方向性もマイナスになり、熱意が高まれば高まるほどマイナス×0~100なので、どんどんマイナスが膨れ上がります。その方向の延長線上にある能力も同じです。本作品では人に迷惑をかけること、例えば、詐欺や犯罪。そういったものは、誰が見てもマイナスな事象でしょう。詐欺を突き詰める、なんてことは、マイナスいくらなんだという話ですね。一方、+の考え方を持っていれば、熱意も能力もどれだけ悪くても0。0よりも下回ることはないわけです。
そして、考え方と熱意は自分の意思で変えられることです。考え方が変わり、熱意を持てば、おのずと能力は引きあがってくることでしょう。つねに前向きで建設的であること。そして、感謝の心を持ち、みんなといっしょに歩もうという協調性を持つこと。それが、人生や仕事における結果を出すための秘訣なのです。
かの有名な松下幸之助は、ダム式経営を提唱していました。ダムを持たない川というのは大雨が降れば大水が出て洪水を起こす一方、日照りが続けば枯れて水不足を生じてしまう。だからダムをつくって水をため、天候や環境に左右されることなく水量をつねに一定にコントロールする。それと同じように、経営も景気のよいときこそ景気の悪いときに備えて蓄えをしておく、そういう余裕のある経営をすべきだとおっしゃっていたそうです。
これは、ある種不変の真理なのではないかなと感じました。何かの営みは、自然現象に類似するものではないかと。農業のように作物を育てる。それはよく実るときもあればそうでないときもある。しかし、大事なことは現場に出てしっかりと注力すること。その行為がなければ、実らないことが確定する。そして、実ったあともそれが供給としてどのぐらい受け入れられるかは完全に読めない。
デジタルが発達するにつれ、供給量はほぼ無限になりました。しかし、現実世界は、デジタルだけで成り立っているわけではありません。食べ物がないと、水がないと、人は死んでしまいますよね。デジタルは効率化できるし、供給量も大量にできる、、、、が、実物産業と連携しなければ、結局必要とされないわけです。すべてはつながっている。ですので、自然の営みを念頭に置きつつ、仕事に取り組む必要があると感じます。(例えば、ロボットがすべての実物の生産まで担うようになれば、話は変わるかもしれません)
楽観的に構想し、悲観的に計画し、楽観的に実行する。壮大な構想を描く時には思い切りが大事であるとしています。
情報社会となり知識偏重の時代となって、「知っていればできる」と思う人もふえてきたようですが、それは大きな間違いと述べています。「できる」と「知っている」の間には、深くて大きな溝がある。それを埋めてくれるのが現場での経験であるとのことです。
足るを知る。あらゆるものは客観的に見れば同じでも、考え方や捉え方一つで、ポジティブにもネガティブにもなる。どのような状況においても、感謝を忘れず、肯定的に考えることができれば、方程式の話に戻りますが、+の作用があるでしょう。
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