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発売年月日:2020/02/21
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社会人になってから、たくさんのビジネス書を読んできました。
読んだ本の数は、なんと1500冊以上!
あなたが抱える悩みや課題を、おなじように経験した先人たちがたくさんいます。
そして、あなたが抱えるような悩みや課題は、すでに解決されていることがほとんど…。
ビジネス書には「仕事の攻略法」がたくさん載っていると言えるでしょう。
S-BOOKSでは、私がいままで読んできた本の中から、厳選して紹介しています。
目次をすべて公開しているので、それを読むだけでも参考になると思いますよ。
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本の中身を詳しく知りたくなった方は、ぜひ書店でお買い求めください!
本書の目次
はじめに 「あなただけのかえる」の見つけ方
- 私たちは「1枚の絵画」すらもじっくり見られない
- 大人が《睡蓮》のなかに発見できないもの
- 「中学生が嫌いになる教科」…第1位は「美術」!?
- 美術はいま、「大人が最優先で学び直すべき教科」
- 「13歳」に戻って、思考OSをアップデートする
序章 アート思考ってなんだろう――「アートという植物」
- つい私たちが見落とすこと――タンポポの思考実験
- アート思考を構成する「3つの要素」
- 「地下世界の冒険」に夢中な人たち――真の「アーティスト」
- アート思考と似て非なるもの――「花職人」という道
- 「アート的な考え方」を体現した「知の巨人」
- 誰もが“アーティストのように”考えた経験がある
- 「正解を見つける力」から「答えをつくる力」へ
- なぜ6つの「20世紀アート作品」なのか?
第1章 「すばらしい作品」ってどんなもの?――アート思考の幕開け
- 「すばらしい自画像」を描いてみてください
- 「すばらしい絵」をどう選ぶのか?
- 「20世紀アートを切り開いた絵」は本当にうまい?
- アウトプットは「鑑賞の質」を高める
- 妻の「公開処刑」ともいえる肖像画
- 「ルネサンス画家」と「20世紀アーティスト」の違い
- 「花職人」が目指していた「ゴール」とは?
- アート界の秩序を破壊した「あるもの」
- なんのために「緑の鼻すじ」を描いたのか?
- 「答えが変化すること」を前提にした考える技術
もう1つの視点 答えがないのに、なぜ考えるのか?
- 作品が稚拙なのは、技術が未熟だから?
- 「目に映る世界の模倣」だけが「再現」ではない
第2章 「リアルさ」ってなんだ?――目に映る世界の“ウソ”
- できるだけ「リアルに」サイコロを描いてみる
- 「アート史上最も多作」なアーティストの代表作
- 「ピカソの絵にダメ出し」をしてみる
- 正確無比な遠近法に隠された「ウソ」
- 人間の視覚の頼りなさ
- 「模倣」ではなく「再構成」
- 写実的な絵画は「非現実的」である
もう1つの視点 あり得ないポーズのリアルな男たち
- 「鑑賞されること」を想定していない絵
- 「牛乳を注ぐ女」は主人の役に立てない
第3章 アート作品の「見方」とは?――想像力をかき立てるもの
- 「いったい、どこをどう見ればいいの?」
- 「どこから/そこからどう思う?」の問いで深める
- 「親子のクジラ」が見えますか?
- 「無性に惹かれる絵」を生み出す方法
- アート鑑賞には「2種類のやりとり」がある
- 音楽を聴くとき私たちがしていること
- 「アートという植物」を育てるもの
もう1つの視点 「作品とのやりとり」を促すもの
- なぜこんなに「情報量」に差があるのか
- 朝顔を摘み取ることで、そこに生まれたもの
- 《松林図屏風》の前に座ると、なにが起こるのか
第4章 アートの「常識」ってどんなもの?――「視覚」から「思考」へ
- どこまで「常識」を脱ぎ捨てていくのか
- 「アートに最も影響を与えた20世紀の作品」第1位
- まずは視覚だけを使う
- 便器を選んでサインをし、《泉》と名づけただけ
- 世の中を騒がせた問題作
- 便器を鑑賞するなんて、よほどの物好き
- 「この便器にもサインをしてください」
- 「視覚」から「思考」への最後の“ダメ押し”
もう1つの視点 デュシャン顔負けの「問題作」の茶碗
- 「シンプル」というよりは「お粗末」な茶碗
- 茶室空間から「逆算」し考えつくされた作品
第5章 私たちの目には「なに」が見えている?――「窓」から「床」へ
- 「気づかれていない共通点」がまだどこかにある
- 歴代5番目の超高額で取引されたアート作品
- 一風変わった描き方の先にあるもの
- じつは見えていない ── 「窓」と「床」の思考実験
- 《ナンバー1A》が私たちに見せようとしているもの
- 絵画が初めて「絵画そのもの」になった瞬間
もう1つの視点 絵画のとらえ方は無数にある
- 「小さなアーティスト」を困惑させた問い
- 身体の動きを受け止める「舞台」
第6章 アートってなんだ?――アート思考の極致
- 「どこまでがアート?」という問題
- ポップなデザインの不思議な木箱
- 「台所洗剤」がなぜアート作品といえるのか
- 税関ではじかれ、カナダ行きを断念…
- 「なぜコピーを?」「簡単だったから」
- アートという「神聖な城」は、どこにある?
もう1つの視点 「城壁」が消えた時代の美術館
- 「城」がないなら「貴族」かどうかは関係ない
- 「城壁」が消えたいま、美術館にできること
最終章 「愛すること」がある人のアート思考
- 「ただアーティストがいるだけ」
- 正解を導くだけの人、問いそのものを生む人
- 「愛すること」がある人は、何度も立ち直れる
おわりに
- 注
- 作品情報
- 参考文献
- (”大人の読者”のための解説)「知覚」と「表現」という魔法の力(佐宗 邦威)
- [実践編]アート思考の課外授業!
本書のポイント
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これが分かればバッチリ…!
ポイントは「創造できるのは、考えている人だけ」ということ
アート思考とはそもそも何なのか。
小さい子供たちは、みなアーティストだ。と言われている。
それは、自分自身の興味に忠実に従い、ご飯を食べるまもなく考え続ける。没頭する。
表面的なものだけでなく、それに関わった人たちや背景、なぜ作ろうと思ったのかを深く深く考えていく行為を通して、自分なりの意見が見えてくるものと思う。
世の中には、アーティストとして生きる人がいる一方、タネや根のない”花だけ”をつくる人たちがいます。本書では彼らを「花職人」と呼ぶことにしましょう。
P36~P38
花職人がアーティストと決定的に違うのは、気づかないうちに「他人が決めたゴール」に向かって手を動かし続けているという点です。
彼らは、先人が生み出した花づくりの技術や花の知識を得るために、長い期間にわたって訓練を受けます。学校を卒業するとそれらを改善・改良し、再生産するために勤勉に働き始めます。
(中略)「アーティスト」と「花職人」は、花を生み出しているという点で、外見的にはよく似ていますが、本質的にはまったく異なっています。
「興味のタネ」を自分の中に見つけ、「探求の根」をじっくりと伸ばし、あるときに独自の「表現の花」を咲かせる人――それが正真正銘のアーティストです。
見た目だけを真似て、高評価を得る人がいても、その人自身は何も創造できていない。
創造できるのは、考えている人だけ。アートを鑑賞し、思いふけることで、自分の興味を知る。芸術を突き詰めていくことは、芸術だけでなく様々な分野にまたがった興味を持ち、自分自身の独自の価値観を作り上げていくことなのかもしれません。
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