Vol.0001 一流の人は、本のどこに線を引いているのか(著者:土井 英司)

ビジネス実用・自己啓発

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発売年月日:2016/10/01

つけ麺たろう
つけ麺たろう

社会人になってから、たくさんのビジネス書を読んできました。
読んだ本の数は、なんと1500冊以上!

あなたが抱える悩みや課題を、おなじように経験した先人たちがたくさんいます。
そして、あなたが抱えるような悩みや課題は、すでに解決されていることがほとんど…。

ビジネス書には「仕事の攻略法」がたくさん載っていると言えるでしょう。

S-BOOKSでは、私がいままで読んできた本の中から、厳選して紹介しています。

目次をすべて公開しているので、それを読むだけでも参考になると思いますよ。
ぜひインプットしてみてください。

つけ麺たろう
つけ麺たろう

本の中身を詳しく知りたくなった方は、ぜひ書店でお買い求めください!

本書の目次

はじめに――人生は「1本の線」から動き出す

  • たった1本。それで十分
  • すべては昆虫図鑑から始まった
  • 小説は「消費」、ビジネス書は「投資」
  • 2年間で1000本の書評を書いた
  • 人間にできて、アマゾンにできないこと
  • 「評価とは理解である」
  • 「著者のフィルター」があなたの視界を一変させる

第1章 こんな読書をしてはいけない

  • 「おもしろいかどうか」はどうでもいい
  • 「書評」なんていらない
  • 「全部読まないといけない」という病
  • 好きな著者の本ばかり読むな
  • 信念を確認するための「自己陶酔線」は無意味
  • 著者の「ウソ」と「いい話」に線引くお人好し
  • 「結果」ばかりに線を引く残念な人
  • さわや書店フェザン店
読むべき本を立ち読みで見抜く11の戦略
  • 経営者本は「創業者」か「中興の祖」を選ぶ
  • 「プロフィール」で本物か偽物かを見極める
  • 著者は「一流の変態」を選ぶ
  • 「コンサルタント」から学ぶのは王道の戦略
  • 著者が「専門外」を書いていたら避ける
  • 本の「タイトル」にだまされない
  • 「固有名詞」の多い本を選ぶ
  • 冒頭の数ページで「いい線」が引けそうな本は買い
  • 膨大な「データ」に立脚した本を選ぶ
  • 「翻訳書」は良書の率が高い
  • 「箇条書き」に注目する

第2章 「速く」読むな。「遅く」読め

  • 速読なんていらない。知らないことは遅くて当たり前
  • できない人は「今年○冊読む」と目標を掲げる
  • その読書は「息抜き」か「努力」か
  • 途中で挫折万歳。「わからない」は尊いこと
  • 賢者は努力する人を決してバカにしない

第3章 「全体」を見るな。「部分」を見よ

  • ジョコビッチがボリス・ベッカーをコーチにした理由
  • 靴ひもの結び方を練習したことがあるか?
  • 得手を磨き、不得手をなくす読書戦略
  • 一流になるための8つの「部分練習」とは?
まずは「名著」を読みなさい
  • 会計・ファイナンス 「損益計算書」は上から順に大切なことが書かれている!
  • 戦略 その戦略は他者に真似できるかどうかを見よ!
  • マーケティング セリングを不要にせよ!
  • オペレーション 目指すはオペレーションエクセレンス!
  • マネジメントとリーダーシップ マネジャーとリーダーの「ちがい」を知る!
  • 商品開発 「いいもの」は時代とともに変わる!
  • 統計 データの読み方がわかれば未来を予測できる!
  • 経済 「完全市場」の概念を知れば設けのヒントになる!
  • ある時期は1分野にフォーカスしてもOK

第4章 「結果」を見るな。「原因」を見よ

  • 「原因」に線を引け!
  • 原因とは「ボウリングのセンターピン」である
  • 「業態」によってセンターピンはちがう
  • ユニ・チャームは国境を越えていく
  • 成城石井はCランクがお好き!?
  • KADOKAWAがはまる「ABCの罠」
  • 金融業界は「お金持ち」が大好き
  • USJのセンターピンとは何か?

第5章 「同じ」をつくるな。「ちがい」をつくれ

  • どうすればお金のある大人たちに買ってもらえるのか?
  • 代官山蔦屋書店が「駐車場」の幅を広くした理由
  • 「ちがい」は「組み合わせ」でつくられる
  • 最強の営業マンは「節税」を語る
  • ポルシェはとっておきの節税アイテム⁉
  • そのビジネスの「上流」は何か?
  • 「とんかつよりソースが大事」は本当か

第6章 「中身」を読むな。「背景」を読め

  • 「だまされた」と嘆くレビューを書くのは三流の証
  • 流行りのベストセラーから何を学ぶか
  • 『学問のすゝめ』は慶應義塾のパンフレット!?
  • 「俺のイタリアン」から学ぶこと
  • 背景を知りたければ「現場」に出よ

第7章 さあ、「教養」に挑め!

  • 「英単語を覚える天才」がやっていること
  • 「恐怖」に「知的好奇心」が勝つかどうか
  • 「金」は奪えるが、「知恵」は奪えない
  • 『非才!』になりたければ、かける時間を増やせ
  • 「連鎖する読書」のすすめ
  • 「分厚い本」に挑むコツ
  • 「古典」を読むと考えるチカラがつく
  • 引けば引くほど、もっといい線が引ける

おわりに――ブルー

巻末付録 私の引いた44本の線

  • 『プロフェッショナルマネジャー(著者:ハロルド・ジェニーン他)』
  • 『マネジメントの正体(スティーブン・P・ロビンズ)』
  • 『成功する練習の法則(著者:ダグ・レモフ他』
  • 『ザ・ゴール(著者:エリヤフ・ゴールドラット)』
  • 『マネジメント(著者:P・F・ドラッカー)』
  • 『フィッシャーの「超」成長株投資(著者:フィリップ・A・フィッシャー)』
  • 『分類思考の世界(著者:三中 信宏)』
  • 『アディダス VS プーマ もうひとつの代理戦争(著者:バーバラ・スミット)』
  • 『「ポッキー」はなぜフランス人に愛されるのか?(著者:三田村 蕗子)』
  • 『進化系ビジネスホテルが予約がとれないほど人気なワケ(著者:永宮 和美)』
  • 『案本(著者:山本 高史)』
  • 『情報の文明学(著者:梅棹 忠夫)』
  • 『非才!(著者:マシュー・サイド)』
  • 『見える化 強い企業をつくる「見える」仕組み(著者:遠藤 功)』
  • 『FBIアカデミーで教える心理交渉術(著者:ハーブ・コーエン)』
  • 『「話し方」の心理学 必ず相手を聞く気にさせるテクニック(著者:ジェニー・S・ニーレンバーグ)』
  • 『良い戦略、悪い戦略(著者:リチャード・P・ルメルト)』
  • 『下流志向(著者:内田 樹)』
  • 『「超」納税法(著者:野口 悠紀雄)』
  • 『私はどうして販売外交に成功したか(著者:フランク・ベドガー)』
  • 『イノベーションのジレンマ(著者:クレイトン・クリステンセン)』
  • 『イノベーションへの解(著者:クレイトン・クリステンセン他)』
  • 『コトラー&ケラーのマーケティング・マネジメント(著者:フィリップ・コトラー他)』
  • 『俺のイタリアン 俺のフレンチ(著者:坂本 孝)』
  • 『決算書がスラスラわかる 財務3表一体理解法(著者:國貞 克則)』
  • 『ストーリーとしての競争戦略(著者:楠木 建)』
  • 『ポジショニング戦略[新版](著者:アル・ライズ他)』
  • 『フォーカス!(著者:アル・ライズ)』
  • 『ザ・コピーライティング(著者:ジョン・ケーブル)』
  • 『クール 脳はなぜ「かっこいい」を買ってしまうのか(著者:スティーヴン・クウォーツ他)』
  • 『シグナル&ノイズ(著者:ネイト・シルバー)』
  • 『コーポレート・ファイナンス(著者:リチャード・ブリーリー他)』
  • 『最高のリーダー、マネジャーがいつも考えているたったひとつのこと(著者:マーカス・バッキンガム)』
  • 『ビジョナリーカンパニー② 飛躍の法則(著者:ジェームズ・C・コリンズ)』
  • 『完全なる経営(著者:アブラハム・H・マズロー)』
  • 『トヨタ生産方式(著者:大野 耐一)』
  • 『マンキュー経済学Ⅰ ミクロ編(著者:N・グレゴリー・マンキュー)』
  • 『発想する会社!(著者:トム・ケリー他)』
  • 『USJを劇的に変えた、たった1つの考え方(著者:森岡 毅)』
  • 『成城石井の創業(著者:石井 良明)』
  • 『ユニ・チャーム式 自分を成長させる技術(著者:高原 豪久)』
  • 『小さな会社 ★ 儲けのルール(著者:竹田 陽一他)』
  • 『「好き嫌い」と経営(著者:楠木 建)』
  • 『ゲームの変革者(著者:A・G・ラフリー他)』

本書のポイント

つけ麺たろう
つけ麺たろう

これが分かればバッチリ…!

ポイントは「ビジネス書は、大切な一行を発見するだけで良い」ということ

ビジネス書は、大切な一行を発見するだけで良い。ということがポイントです。

読書って、どうしても全部読み切らないといけない。たくさん読める人がすごい…みたいな風潮ってありませんか?少なくとも自分はそう思っていました。

小説なれば、そうかもしれませんね。流れがあるし、主人公の心理描写があるし。飛ばし飛ばし読んでしまっては、そもそものおもしろさが無くなってしまいます。

でも、ビジネス書は違いますよね。何かのスキルを身に着けたい、悩みを解決したい、というところからがスタートのハズです。

とすると、最初から最後まで読むことは重要ではありません。自分の役に立つワンフレーズを見つけるだけでいいんです。パラパラめくって、目次で興味のあるところだけ読むのでも良いかもしれません。

どんな本でも、為になる内容は必ずあるはずです。(良書は、為になる部分がめちゃくちゃ多いです)
ゆっくり読んでも、早く読んでもいい。ぐっとくるポイントに出会うことができれば。

・・・

ここで文中にある言葉を一つ引用させてください。

読書は入り口にすぎない。だからスポンジのままでいい。しかし、こんなにすごいきっかけを作ってくれる行為は他には見当たらない。

「一流の人は、本のどこに線を引いているのか」 第2章 p72

改めて、本とはどういう存在なのか。どう向き合っていけば良いのかを考えさせられますね…。

おそらくこの文だけ読んでも、著者の真意まで掴めないと思いますが、読めばわかります。

ちなみに、巻末付録もめちゃくちゃ良いです。
著者が累計2万冊読んだ中から厳選した44冊。それぞれに感銘を受けたポイントが書かれています。(本の言い回しを使わせていただくと、感銘を受けたポイント=線を引いたポイント、ですね)

正直、巻末付録だけで、書籍代の価値はあるかもしれません。

本作品は、新卒/新人の方や読書法に迷いがある方、ビジネス力を鍛えたい方に特にオススメです。

ただ、正直言うと、ビジネスに関わる人はすべて読んでほしい内容ですね笑

冒頭でお話した通り、とても読みやすい文章なので、読み手を選ばない書籍です。新卒・新人の方はもちろんのこと、ある程度ビジネスに精通した方でも「なるほど!」と思う箇所は見つかるのではないか、と思います。

仮に、特にオススメしたい方に限定するならば、、、「読書は最後まで読み通すもの」という固定観念がある方は、是非読んでほしいですね。1冊を読み切ることが大事だと思っている方。まあ、昔の自分なんですが…笑

読書は何のためにするものか?

という本質を改めて考えさせられる本でした。

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